「本がすらすら読める人」が朝からやっていること 「スマホ」だけのせいにしてはいけない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

本を読み慣れていない人は、「つねにひとつは『紙』を持ち歩こう」と試みるといいかもしれません。

もちろん本でもいいけれど、はじめのうちは新聞や雑誌のほうがラクです。ひとりの作家の手によるものより、さまざまな書き手が登場するもののほうが飽きにくい。しかも好きな記事から読めるので、心理的ハードルも下がります。

カバンを持つのがイヤなら、新聞を1ページだけ破って折りたたみ、ポケットに入れておけばいいのです。これならスマホを持ち歩くより手軽です。

今どきスマホを持っていれば「移動中に見るものがない」なんてケースはない。それでも「紙」の何かを持ち歩いて、少しずつ読む。これは長文を読める体力を養うためのいいトレーニングになります。

どんな鈍行列車でも乗り続けていれば確実に前に進みます。それが毎日積み重なると、ものすごい距離になってくる。1日15分も読めなければ5分でもいいし、それも難しい日には、カバンから本や雑誌を取り出して眺めるだけでもいい。

短時間の緊張感を持った読み方――。これは習慣にすることで大きな成果をもたらします。

紙は読めない人の味方

紙の利点は「気が散る要素」がないことです。

スマホやタブレットはしょっちゅう通知が出ます。プッシュ通知をオフにしていても、電話の着信やLINEのメッセージは避けられない。仮にそういった「ちょっかい」をすべて免れたとしても、こんどはほかのことをする誘惑が待っています。SNSのタイムラインをチェックしたり、気になる言葉をネット検索したりといったことです。

ほかにもつい時計を見たり、フォントサイズや画面の明るさをいじり回してしまったりもする。

でも、紙なら「読むだけ」です。目障りな通知も時刻の表示すらない。目の前の文章に集中するためにエネルギーを使わずに済む。

つまり「紙は読めない人の味方」なのです。コツは、スキマ時間を使ってコツコツ読むことです。電車やバスを待つ数分間やレストランで料理が運ばれてくるまでの間に、「ひとつだけ記事を読もう」とチャレンジしてみる。スマホで何かを見るのはその後にします。これは意外といい気分転換になります。

次ページオンもオフも1日中モニターを見ている大問題
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事