中国主導「インフラ銀行」は巨大なリスクだ

マスコミは欧州と金融の現場を知らなすぎる

中国主導のインフラ投資銀行にドイツなど欧州主要国が参加を決めたことで、マスコミは外務省や財務省をなじっている。だが筆者は「マスコミこそ現場を知らなすぎる」という(新華社/アフロ)

今回は、中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)への日本の参加について、「東洋経済オンライン」で書いておきたいと思います。

AIIBの実態を知らずに投資するのは言語道断

メディアはどうも、日本が乗り遅れてしまった・・初動での情報戦に敗れ、欧州先進国の参加意思(特にイギリスとドイツ)を読み切れなかった等々、参加しないという判断に批判的なようですが、果たしてどうなんでしょうか。

私は正直、AIIBについては、参加する必要性も何もないし、中国政府の恣意的な投資判断に日本人の税金が使われるなど、むしろ言語道断だろう、と思っています。

そもそも中国は一党独裁の国なのです。この時点でどういう投資先を選ぶのか、という「1丁目1番地」ですら、公平性など論外だということがわかります。

中国共産党のやりたいようにやる。「あんたたち、そんなことわかっておカネ出す約束したんだから文句言わないでよ」、と言われるに決まっています。

AIIBが、イギリスやドイツが付き合うべきはない、と考えているところに投資する場合(例えば、極端な話、ISILと関係が疑われるような団体のインフラを建設するとか、ISILを強く支持している勢力のいる国に投資をするなど)、出資を取りやめられると思っているのでしょうか。

要するに、彼らは東南アジアを中心とする「中華圏」での投資先の選別を、自力でやる力がないから中国の背中にのって、チャイナマネーの力に乗っかろうとしているわけです。

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