FIRE成功者が伝授「50代から老後資金増やせる」術 安定したリターンを狙える「オールシーズンズ戦略」

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注目してほしいのは株式が30%だけで、より債券に投資の比重を置いている点です。

オールシーズンズ戦略と、米国株式だけの投資を比べた場合、どれぐらいのリターンがあったのかを調べたところ、2008~2009年あたりのリーマンショックのときでもオールシーズンズ戦略の場合は、そこまで大きな元本割れを起こしていません。

※外部配信先では図を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

出所:『人生に必要な老後資金の常識』

その後、より長期に見ていくと、米国株式のほうがリスクも高いため当然リターンも高くなってきますが、オールシーズンズ戦略のほうはずっと安定を保ち、一定のリターンを叩き出し続けていることが判明します。

コロナショックでも下がり幅は小さい

事実、株式は、コロナショックで非常に大きく下落してしまっていますが、それに対してオールシーズンズ戦略の場合は、下落こそしているものの、その下がり幅が小さく抑えられています。おそらく現物資産である金やコモディティへの投資が功を奏しているのでしょう。

そういった面から見てもオールシーズンズ戦略が安定したリターンを狙いやすいポートフォリオだということがわかります。

また2007~2021年のオールシーズンズ戦略と米国株式のポートフォリオのリターンを折れ線グラフにして比較してみたところ、オールシーズンズ戦略のグラフは、本当に綺麗な右肩上がりになっているのがわかります。これは投資をするうえで、とても安心できるポートフォリオの証といえるでしょう。

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