例えば、今、夕方の6時だとします。この後、夕食、テレビ、ゲームと続き、お風呂に入って寝ます。そして、朝起きて、朝食、歯磨き、排便、そして着替えて学校に行くわけですが、ここまでの時間が子どもにとっては非常に長いのです。しかも、その長い時間の中身が漠然としていて、大人のように頭の中に時間割ができていません。ですから、漠然と長い時間の中に、後で勉強する時間があると本気で思っている可能性があるのです。
でも、実際はそういう時間はないのです。ですから、「後でやる時間はない」ということを見える化してあげることが大切です。そのためにいいのが、帰宅後の時間割をホワイトボードに書くことです。
項目としては次のようなものを入れます。帰宅、うがい・手洗い、お手伝い、テレビ、ゲーム、勉強、翌日の支度、夕食、入浴、就寝など。また、習い事がある日はAの時間割、塾の日はB、何もない日はCというように数種類作ります。
実際にやってみてうまくいかなければ、「火曜日は勉強はここでやったほうがいい」「木曜日はゲームはここにして、勉強はここにしよう」などと自分がやりやすいように作りかえるようにします。すると、自分で決めた時間割だからしっかり守ろうという気になります。磁石のプレートで項目を作っておけば臨機応変に変えることができます。
時間管理のスキルは人生の質そのものを決定づける
親はみんな「時間を意識して行動しなさい」と口で言うだけで、子どもが時間を使いこなせるようになるための工夫をしていません。ぜひ、具体的な方法を工夫して、時間管理のスキルが身につくようにしてあげてください。時間管理のスキルは人生の質そのものを決定づけるほど大切なものです。
親が子どもと一緒の空間で勉強するのも効果があります。これはSさんに聞いた話ですが、子どもが宿題を始めるのに時間がかかり、特に書き取りが嫌いだそうです。そこで、Sさんは自分も「薔薇」「紫陽花」など花の名前を漢字で書く練習を始めて、「ママお勉強するけど、一緒にやらない?」と誘うようにしました。すると、子どもも書き取りを始めるようになり、ついでに他の宿題にも取りかかれるようになったとのことです。
以上、6つの方法を紹介しました。「これはうちの子にいいかも」「これならわが家でもできるかも」と思えるものがありましたら、ぜひやってみてください。また、他にも工夫は無限にありうると思いますので、ぜひうちの子・わが家に効果的な方法を工夫してみてください。
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