小学校で優秀な子が中学であっけなくつまずく訳 勉強のやり方、親子関係…原因は多岐にわたる
このようにテストをくり返すと、だいたい5回目くらいで全問正解できるようになります。少し手間はかかりますが、漢字1個につき10回ずつ書くことに比べたら、5分の1程度の手間で済む。そう考えれば、十分効率のいい勉強法といえます。
「勉強しなさい!」が通用しなくなったら?
小学校低学年のうちは、親が怖いため「勉強しなさい!」と厳しく言えばたいていの場合は勉強します。しかし、小学校高学年から中学生になってくると通用しません。同じことをすると反発を生み、余計に勉強しなくなります。「でも、言わないと勉強しないんです」。そういう場合は、子どもにやる気を出させるための動機づけが必要になります。
小学校低学年だと、「よくがんばったね」とほめるだけで動機づけになります。しかし、小学校高学年~中学生になると、もう少し現実的な動機づけが必要です。そこで試してほしいのが「ごほうび作戦」。親子で話し合い、テストで目標とする点数と、達成できたときのごほうびを決めます。
「ごほうび作戦」について、このような外発的動機づけを行うべきではない、という意見もあります。外発的動機(ごほうび)がなくなったら勉強をやらなくなるのではないか、というのです。
しかし中学生は、高校受験が近づいて志望校が決まれば、ごほうびがなくても自ら勉強するようになります。それまでの間、勉強へのモチベーションを保つために「ごほうび作戦」を行うのは、有効な手段といえます。
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