小学校で優秀な子が中学であっけなくつまずく訳 勉強のやり方、親子関係…原因は多岐にわたる
中学生にとって、テスト勉強はとても重要です。ただし、やみくもに勉強するだけでは効率的とはいえません。無駄な勉強をして点数につながらない場合もあります。そこで取り入れたいのが、著書でも紹介している「おうちでの学習計画」です。
まずは、テストで取りたい目標点数を決めます。次に、普段どのくらい自宅学習をしているか思い出し、目標点数と照らし合わせて計画を立てます。もし、目標点数が全教科60点以上で、ふだんはほぼ宿題しかやっていない子なら、テスト2週間前から平日2時間、土日6時間といった具合です。
これでテストを受けると、目標点数を取れたときに自信となり、計画を立てる習慣がつきます。逆に目標点数を取れなくても、計画表を見直すことで、自分に足りないものがわかります。その経験をいかし、次のテストで挽回することも可能です。
子どものタイプ別・計画の立て方
●親と一緒なら計画を立てられる子の場合
子どもに「どのくらいだったら勉強できそう?」などと聞きながら、一緒に計画を立てましょう。「もう中学生だから自分でやりなさい」と突き放してしまうのはおすすめしません。子どもによっては間違ったやり方をしてしまったり、うまくいかず嫌になってしまったりする場合があるからです。最初に親が手伝い、正しいやり方を教えたほうが、自立も早くなります。
●計画を立てるのが面倒くさいという子の場合
とにかく計画を立てるのが嫌という子、「面倒くさいからママやって!」という子の場合は、親が平均的な学習計画を立ててあげましょう。
ポイントは、勉強時間を短めに設定すること。なぜなら、勉強時間の長さよりも、まずは「計画を最後までやり続ける」ことが最優先だからです。たとえ1日30分しか勉強できなくても、目標点数が取れなくても、テストまでの数週間続けることができたら大成功。「よくがんばって続けたね」とほめてあげれば、子どもは達成感を得られます。
そして落ち着いてくると「でも、なんで目標点数が取れなかったんだろう」と考えるようになるので、そのとき勉強時間を増やすことを提案してみましょう。
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