小学校で優秀な子が中学であっけなくつまずく訳 勉強のやり方、親子関係…原因は多岐にわたる

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●細かく計画を立てるのを嫌がる子の場合

きっちりスケジュールに沿って勉強するのが嫌という子には、「やることリスト」がおすすめです。たとえば「国語の音読10回」「漢字100個暗記」「ワーク3回」といった具合に、テストまでにやることをリスト化します。細かい学習計画とは違いますが、自分が何をやるべきかわかるので、効率よく勉強することができます。

■原因2 小学校の勉強を「わかった気がする」状態で終わらせている

先ほども述べた通り、小学校のテストは難易度が低いため、「わかった気がする」程度でも高得点が取れます。しかし中学校では、きちんと理解している前提で授業が進むため、曖昧なまま放置していると授業についていけません。

先生にわからないところを聞けばいいのですが、中学生は恥ずかしがって聞きに行けないことも多々あります。そうすると、授業にどんどんついていけなくなり、テストでも点数が取れなくなります。

解決法 小学校6年間の学習範囲をきちんと理解する

中学入学時に小学校の復習を

とくに算数は、小学校で習った内容が中学校の数学につながっていくので、曖昧なままにしておくと後々大変な思いをすることになります。英語もアルファベットくらいは書けて当たり前、簡単な英文は話せる、聞き取れることが中学入学時に求められます。

小6なら、春休みなどに小学校6年間を網羅した総復習問題集をやらせてみて、理解が足りない部分があったら復習しておきましょう。教科書で習う範囲だけで構いません。小学校の学習内容であれば、1~2週間で十分間に合います。

小学校時代の算数と英語の授業内容が、中学校時代の「積み上げ」につながります『マンガでわかる 中学生の成績アップ勉強法』© 道山ケイ(著)temoko(イラスト)/主婦の友社
■原因3 小学校でやっていた勉強法が間違っている

小学校でよく見かける、「漢字をノートに10回書く」という宿題。これ自体が悪いわけではないのですが、そのような宿題ばかりやっていると、子どもは「たくさん書けば書くほど覚えられる」と思い込んでしまいます。そして、真面目な子ほどたくさん書いて覚えようとします。しかし、中学校で覚える量が増えると、時間的に間に合わなくなってしまうのです。

解決法 「テスト方式」で実践しながら覚える

漢字などを覚えるときは、何度も書くのではなく、いきなりテストをします。たとえば20個の漢字を覚える場合は、以下のように行ってください。

●テスト1回目
・20個のひらがなを漢字に直して書く
・答え合わせをして、間違えた漢字を1回ずつ書く

●テスト2回目
・1回目で正解した漢字をのぞき、ひらがなを漢字に直して書く
・答え合わせをして、間違えた漢字を1回ずつ書く

●テスト3回目
・2回目で正解した漢字をのぞき、ひらがなを漢字に直して書く
・答え合わせをして、間違えた漢字を1回ずつ書く……

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