前回の記事では、世界最強といわれる「米国S&P500」の落とし穴についてご紹介しました。今回は、あっけなく損してしまう、投資初心者によく見られる「4つの典型例」についてご紹介します。
古くはYahoo!掲示板、2010年代中盤からはTwitterの株クラスタ(通称株クラ。株式投資を話題にするSNS上の集団のこと)、2020年頃からはYouTubeと、個人投資家がネットで情報収集する環境が移り変わってきました。
ネット上の情報は無料で手軽に手に入りますし、話題の銘柄がすぐにわかります。しかし、SNSで話題になっている銘柄に飛び乗るのは本当に危険です。それで失敗してきた個人投資家を多く見てきました。理由は次の通りです。
SNSは感情のメディアのため、目を引く情報ばかりが拡散される
TwitterやYouTubeなどのプラットフォームは、広告収入で成り立っています。運営企業は広告収入を得るために、インプレッション(表示回数)を最大化することを目的としています。すると反響が多い投稿の表示回数を、運営会社はより増やそうとするのです。
反響が多いとは、「いいね」「リツイート」「再生回数」などが多いことを指します。そのような投稿は、多くの人の感情を揺さぶるキャッチーなものが目立ちます。その結果、投稿の内容が正確か・本質的かは二の次となりがちです。
例えばわかりやすくいうと、「大物投資家の○○さんが買った銘柄」「この会社の事業は他にはなく将来有望!なのにまだ安い」「これから○○の理由で大暴落が来る」など、主観的で感情を煽(あお)る表現になります。
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