「儲かる投資家」とそうでもない人の決定的な差 お金を増やしている人は買うタイミングが違う

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儲かる投資家と、そうでもない投資家の差とは?(写真:bee/PIXTA)
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コロナ後の株高やNISA恒久化などの影響もあり、以前よりも投資をする人が増えている印象の日本。しかし、初心者の中には「これさえしていれば大丈夫」と、思考停止のような状態に陥っている人もいます。はたして、それで大丈夫なのでしょうか。
本稿では、児玉一希さんの書籍『株式投資2年生の教科書』から一部抜粋・再構成してお届け。「儲かる投資家と、そうでもない投資家の差」についてつづったパートをご紹介します。

買い手がいなくなることで相場の天井はやってくる

長期投資で大きく資産形成するには、市場参加者が「株なんて買いたくない」という状況で買いに行くのが重要。恐怖におののく大衆とは真逆の行動を取るのです

「通りに血が流れている時に株を買いに行け」「銃声が鳴ったら株を買え」「人が貪欲な時に自分は慎重に」「人が恐れている時に自分は貪欲に」という様々な格言がある通り、徹底的に天邪鬼であることが成功に繋がります。これは私の実体験からもいえます。

まず、暴落期でなく絶頂期の株式相場を考えてみましょう。多くの人が株(銘柄)に注目し投資すべき!と認識した頃には、ほぼ天井に差し掛かっているケースが多いです。なぜならば、底値から買っていた投資の玄人から何も分からないド素人まで、全ての人々が参加しているからです。普通なら株をやらないような人までやり出すと、その先に株の買い手はいません。

1929年の大恐慌の直前の、元アメリカ大統領のジョン・F・ケネディの父ことジョセフ・P・ケネディ氏の逸話が有名です。彼はアメリカの金融街であるウォール街でも有名な投資家でした。

夏のある日、少年に靴を磨いてもらっていると、少年の口から「この株が儲かる」という類の話が多数出てきました。これを聞いたケネディ氏は、「投資に興味を持たないような貧乏な子どもでさえも株を知っている…、きっと流行も終わりに近い」と悟り、保有していた株を売却したのです。それからほどなく、同年10月に株式市場は大暴落しましたが、彼は難を逃れたのでした。

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