コロナ後の株高やNISA恒久化などの影響もあり、以前よりも投資をする人が増えている印象の日本。しかし、初心者の中には「これさえしていれば大丈夫」と、思考停止のような状態に陥っている人もいます。はたして、それで大丈夫なのでしょうか。
本稿では、児玉一希さんの書籍『株式投資2年生の教科書』から一部抜粋・再構成してお届け。「儲けてる投資家がしていること」についてつづったパートをご紹介します。
株は現実社会よりも早く動く
株の売買において外せないのが「出尽くし」「織り込み済み」に対する理解です。とくに初心者ほどなかなか理解できない……、というより、この概念自体がフワっとしてわかりにくいです。ですが、知らないと業績絶好調の銘柄を買ったのに暴落といった事態に巻き込まれてしまいます。
普通に考えるなら、株価はよいニュースが出れば上がり、逆に業績悪化など悪材料が出ると下がると思いますよね? それ自体は合っています。
しかし、ニュースによって株価が反応しなくなる、むしろ逆の動きをするようなことを「材料出尽くし」。別の言い方で「織り込み済み」といわれます。
株価には先見性があり、現実の出来事よりも早く動きます。材料出尽くしになると好材料であれば急落、悪材料であれば急落していたのが反転して力強く上昇します。
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