「いつの間にか儲けてる投資家」が絶対にしてる事 資産を増やす長期投資家は「見極め方」が違う

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高配当で有名な日本たばこ産業(JT)も、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻で大打撃を受けました。営業利益の2割をロシア・ウクライナ市場に依存しているのに、その2カ国が戦争を始めて事業が全停止してしまったのです。3月10日には会社からロシアでの投資取りやめの発表も出ています。

それでも、株価は大暴落した3月9日を境に反転上昇し、約半年後の決算では過去最高益を出しています。このときに信じて買った投資家は、40%以上も上昇益を得られています。

日本たばこ産業の株価の推移/引用:株探

ほかにも過去のS&P500指数の大暴落からの底打ち(相場が下がるところまで下がって底辺にたどり着くこと)は、景気後退局面の真っ最中に起きています。つまり、実体経済が最悪の状態でまだまだ回復が見込めないうちから、株価は先に動き出すのです。

大底(おおぞこ)の見分け方

では以上を踏まえ、株価の最安値である大底をいかに見分けるか? を話していきます。

暴落局面に出くわしてみるとわかると思いますが、あまり心理的には気持ちよくありません(笑)。むしろ恐怖感や株に対する諦めのような感情を抱くはず。それでも、現実には絶好の買い場となります。抗う本能を説得し、積極的に株を買いに行くためには根拠が必要です。ポイントは

・指標
・個別ファンダメンタルズ
・自分の心理状態

の3つです。

次ページじっくり上がるのを待つスタンスと、余裕資金で運用する
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