とくに次のような条件がそろうときほど、相場は極端に売られすぎています。ピンポイントに大底と断定はできなくても、底打ちは近いといえるシグナルです。
・日経平均騰落レシオ(25日)=80未満
・日経平均PER=12倍未満
・日経平均PBR=1.1倍未満
・恐怖指数(VIX)=30以上
これらの数値は目安であり、大暴落時は極端に数字が振れます。騰落レシオが50を割ったり、VIXが40以上になるなどです。
そのような場面で株を買いに行くと大きく含み損になることもありますが、長期間含み損になる可能性は低いです。目先のプラスではなく、じっくり上がるのを待つスタンスで臨みましょう。
私自身もコロナショックの大暴落で株を買いに行ったものの、連日の混乱による暴落で一気にマイナスが拡大したときは冷や汗かきました(笑)。余裕資金で運用し、買った後にさらに下落しても買い増しできるよう、ポイントを分散して買いに行きましょう。
状況に合った業種の銘柄を選ぶ
とは言え、「暴落局面においてもその企業が稼げているか?」「財務に問題がなく継続的に配当を支払えるか?」という観点で、必ず分析を行うようにしましょう。
また、セクターローテーションも重要です。いくら期待のハイテク株とはいっても、金利上昇の局面ではボロボロに売られます。逆に、金融相場で経済が持ち直しているのにディフェンシブ株ばかり買っていると大して上がらず、力強く上昇するシクリカル銘柄の流れに乗り遅れてしまいます。相場サイクルをしっかり捉え、そのときの状況に合った業種の銘柄を選ぶようにしてください。
ポートフォリオ(保有株の組み合わせ)の中で、特定の業種に偏らないようにも気を付けてください。例えば、配当利回りがよいからと銀行などの金融株を持っていると、景気の後退局面で大暴落し、資産を大きく減らしてしまいます。実際、日本を代表するようなメガバンク3行はいずれも、「株価2倍⇔半減」を過去何度も繰り返しています。しかし金融株ばかりでなく、例えばインフレに強いエネルギー株や、景気後退に強いヘルスケア株を組み入れれば、資産評価額の目減りを防いでくれます。
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