「儲かる投資家」とそうでもない人の決定的な差 お金を増やしている人は買うタイミングが違う

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以上の理由から、恐怖感はあったものの理性で割り切り注文ボタンを押したことをよく覚えています。結果、安定した業績成長と割安感から、配当も値上がり益も十分に得られるお宝ポジションを手に入れたのです。

韓国発のインバウンド旅行などを全般的に手掛ける会社、HANATOUR JAPANの例も出しましょう。新型コロナウイルスで大打撃を受けましたが、2022年のインバウンド再開にともない上昇しました。

HANATOUR JAPANの日足チャート(引用:株探) 

私は年初から目を付けて仕込んでいましたが、2022年の年初は新型コロナウイルスの影響がまだ色濃く残っていた時期です。特に海外からの日本入国は厳しい制限があり、観光目的の外国人入国は許可されていませんでした。当然、当時のHANATOUR JAPANの株価も停滞していたのです。

しかし一方で、とっくに世界ではマスクを外すことや航空機の往来が再開していました。なので先行き不透明ではありましたが、需要の回復を見込み買っています。結果として、この銘柄だけで半年で4倍以上の値幅が取れています。

このように、懸念や恐怖感があっても確かな理由があって買っていれば、後から振り返ると絶好のエントリーポイントになることが多いです。それは、短期も長期も変わりません。

「メモ買い」と「エントリーポイント振り返り」でスキルアップ! 

だからこそあなたは株を買う時に「今、恐怖を感じているのか?」「それとも、息巻いて期待や希望に満ち溢れているのか?」。自分自身にしっかり問いかけてください。

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とはいえ、「恐怖感MAXの暴落時によい株を買え!」と言っても、簡単にできることではありません。実際に経験していなければ、腑に落とすのはなかなか大変だと思います。だからといって、やらないとスキルは身につきません。

そこで私がお勧めしたいのは「メモ買い」。

ほんの少額でもよく、無くなっても問題の無い資金を使って暴落時に買いに行くことです。深く考えすぎず、もはや適当でもいいくらいです。

そして相場の回復とともに株価が上昇し、利益を確定する経験をしてみてください。金額は小さくても、「暴落時に買いに行くことで利益を得る」という一連の流れをしっかり身をもって経験することに価値があります。

また、もう1つ具体的な練習として、過去あなたのエントリーポイントを改めて振り返ってください。「過去にチャートのどの位置で買ったのか?」プリントアウトして丸をつけるのです。

その時に、「地合いの状態を表す騰落レシオやVIX指数の値がどうだったか?」「暴落時に買えていたか?」「逆に相場が盛り上がり高値圏で買っていないか?」など、指標と一緒に振り返るとより効果的です。

児玉 一希 株式会社RES代表取締役

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こだま かずき / Kazuki Kodama

1991年生まれ。東京都立大学(旧首都大学東京)卒業後、2014年リクルートグループへ入社。しかし営業成績が最下位になるなどまったく活躍できず、2016年に転職をきっかけに金融教育業に携わる。直接的に指導した人数は2万名を超え、2020年に会社の代表者になってからは、自社でお金や投資を学べる学校を創設。投資家として大事にするのは「再現性」と「継続性」。

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