「儲かる投資家」とそうでもない人の決定的な差 お金を増やしている人は買うタイミングが違う

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すでに株価が急上昇(安定上昇)していると安心感があります。実際、力強い上昇トレンドであれば後から買っても継続して上がる場合が少なくありません。実体の長い、力強い陽線を見るとついつい飛び乗りたくなるような興奮すら覚えます。

ただし、安易に上昇に飛び乗るのは危険です。大きく伸びているということは、買いと同時に「売り」も多く入っているからです。株の売買は買い手だけでなく、売り手がいてはじめて成り立ちます。

実例として、2018年から大きく株価が化けたレーザーテック。底値から20倍以上になっていますが、上昇するごとに出来高(一定期間中に成立した売買の数量を示す棒グラフ)も急増しています。強い買いに対して、利益確定の売りも多く混じっているのです。

レーザーテックの日足チャート(引用:株探) 

その後、2022年初頭に天井に付けてから株価は60%以上も暴落。途中で売り抜けられていればまだいいのですが、もっとも出来高の多い天井で買った人は悲惨な結果に終わったのです。

過去に上手くいったロジックを妄信すると大損する

もう1つ危険なのは、それまで上手くいっていたロジックを妄信し、状況が変わっていても同じ投資行動を取ること。

2017年の北朝鮮による核実験を利用したトレードがまさにそれにあたります。北朝鮮の動向にマーケットが反応し、大きく荒れた時期がありました。4月から夏にかけてはそれを利用して日経先物の空売りで利益を出せたのですが、すっかり過信した私は同年9月に行われた核実験の際にも同じように空売りを仕掛けます。

しかし、国連の制裁決議などで「これ以上悪くならない」最悪期を通過したため、株価は反転。ドンドン上昇していきました。空売りは株価が上がるほど損が拡大します。その結果として、当時の財産の3分の1を投資で溶かしてしまう大失敗をしたのです。

この時の私は今までのロジックを過信し、状況が明らかに変わっていたことに気づけていませんでした。このように、今まで上手くいっていたからと思考停止で売買するのはとても危険です。

恐怖の中に希望が垣間見えれば、お宝ポジションになりやすい 

これまでもお伝えしていますが、恐怖感の中で買った銘柄は後々大きく伸びることが多いです。

2020年9月、当時の菅総理が携帯キャリア大手の料金引き下げを表明し、通信会社の株が暴落しました。それに乗じて、私はNTTの株を買っています。底値は拾えず含み損の期間もありましたが、結果として1.6倍以上に上昇しています。

当時のマーケット心理としては、携帯料金を下げることによって通信会社の利益が悪化という懸念がありました。ですが、「NTTは携帯事業だけではない。リモートワークが増えてきた世の中では、光回線はじめ通信インフラは必要になるだろう」という考えがありました。株価が下がったことにより配当利回りも4%を超えて高水準だったのも追い風になりました。

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