「大量廃棄」に危機感持った男性のただならぬ決意 なぜペットボトルリサイクルに注目したのか?

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「ボトルtoボトル」リサイクルを実現させた古澤栄一氏(筆者撮影)
回収したペットボトルから飲料ボトルを作る水平リサイクルの仕組みについて、前回の記事(『ペットボトルに平気でごみを入れ捨てる人の盲点』)で取り上げた。
本稿では、現在推進されるペットボトルの水平リサイクルが始まった経緯やその道を切り拓いた人物、リサイクル技術の進化など、もう一歩踏み込んだ情報をお伝えする。

「ボトルtoボトル」リサイクルを実現させた人物

ペットボトルから卵パックなどを作り出したり、繊維素材を作り洋服にリサイクルしたりしているが、その中でも使用済みのペットボトルを原料として再度新たなペットボトルに水平的にリサイクルするビジネスに挑戦してきた人物がいる。

それは、栃木県小山市に本社を置く協栄産業の社長、古澤栄一氏(66)である。古澤氏は日本が直面してきた経済のうねりに翻弄されながら、信念を貫きペットボトルのリサイクルを確立させてきたパイオニアである。

高度成長期に生まれた古澤氏は、20代半ばで第2次オイルショックを経験し、経済成長には石油資源が不可欠だと痛感した。

大量生産、大量消費、大量廃棄で経済成長を遂げてきたが、資源を持たない日本では大量廃棄の部分を資源化して循環させていく必要があると考え、当時の政府が取り組んでいた廃プラ(廃棄されたプラスチック)から油を取り出し循環させる取り組みに感銘を受け、自らも資源循環に携わろうとベンチャー企業に就職した。

そこでは、現場作業や営業を行う傍ら、つくばにある工業技術院(現在の産業技術総合研究所)に通って廃プラを石油に戻す技術やリサイクルについてがむしゃらに勉強する20代を過ごした。

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