「新人が使えない」とぶった切る人の致命的ミス 要領のつかめない人に上司がすべきこととは?

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・何(What)

「どんな完成イメージか?」

最初に確認するのは、「何」である。依頼者は過去の経験から完成イメージを持っているだろうが、経験が浅いと、詳しく説明されなければ十分にイメージすることができない。

そのため、建物を作るイメージで、何度も、何度も、「何」をすればいいのか。完成イメージがしっかり把握できるまで確認していこう。

・いつ(When)

「いつ始めて、いつ終わるか? どれぐらい時間がかかるか?」

次に確認するのは、「いつ」である。作業期間や期限を確認するのだ。特に作業期間の見積もりは、経験が浅い場合、正確に見積もることが難しい。このため、依頼者と詳しく検討することが必要だ。

「できる限り早くね」「なるはやで」

と言ってくる上司やお客様もいるので、仕事の期限も正しく押さえておくべきだ。

どのような手順で進めればいいのか?

・どのように(How)

「どんなやり方で進めるか?」「手順は? 何を使うのか?」

どれぐらいの期間で仕事を進めなければならないか。それを理解できたら、次に、どのように進めたら一番効率的か「やり方」を確認する。

仕事の完成イメージと期限次第で、進め方や手順が異なるものだ。

「経験を積むために1週間かけても大丈夫」

という場合と、

「明後日の企画会議で使用する資料を、素早く正確に作成する必要がある」

という場合では、やり方や手順、使用するツールなどが大きく変わる。

特に素早さや正確さが求められる場合は、事前に必要な手順や使用するツールをあらかじめ押さえておこう。

・誰(Who)

「誰と進めるか?」

仕事を依頼する側は、誰と協力して仕事を進めたほうが、より効率的かをわかっいてる場合がある。

「田中さんに聞くと、いろいろ教えてくれるよ」

と最初から教えてくれればいいが、そこまで気を回してくれないことも多い。だから、あえて依頼された側が確認するのだ。すると、

「グラフの資料は吉田さんが得意だから、吉田さんに相談したら?」

などとアドバイスをもらえるだろう。グラフ作成に手間取り、完成が遅れて、

「そういうことは、吉田さんに聞くんだよ」

と言われても後の祭り。だから先回りして漏れなく確認するクセをつけよう。

・なぜ(Why)

「この仕事の目的は何か?」

自分の仕事が何のためなのか。最初から確認するクセをつけておこう。目的を正しく知っておいたほうが、間違いなく仕事の品質がアップするからだ。

「今回の企画書は、新しい事業アイデアを刷新させるうえで、とても重要な役割を持っている。新事業が成功すれば、わが社は第二の成長ステージへと移行できるはずだ。だからとても大事な企画書なんだよ」

このように言われたら、仕事に対する責任感、重要性を感じることができる。大幅に視座が上がるからだ。何となく言われたとおりに仕事をするよりも、仕事に向き合う姿勢が変わる。

だから、この仕事が何のためなのか。最初から確認するクセをつけておこう。

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