「新人が使えない」とぶった切る人の致命的ミス 要領のつかめない人に上司がすべきこととは?

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それでは、なぜ今、「ズレ取り」が必要なのか。その3つの理由を解説しよう。

1、多様性の時代
2、オンラインの時代
3、環境が激変する時代

1つ目の理由は多様性の時代であることだ。

現代は、さまざまなバックグラウンドや価値観を持つ人がいる。そのため、昔と違って「認識のズレ」が生じる可能性が比べ物にならないほど増えている。

特にベテラン社員は「最近の若いもんは……」と愚痴りたくなるものだ。しかし、愚痴る前に、そもそも前提として「ズレ」があるものだと認識することが大事だ。

2つ目がオンラインの時代について。

コロナ禍に入ってすっかり定着したオンラインの文化。しかし、オンライン上で意思疎通をはかろうとしても非言語的要素が少なく、相手の表情やジェスチャーを見ることができない。

このため、誤解や認識のズレが大きく生じるのだ。「ズレ取り」をしっかりしないと、お互いの「ズレ」は一向になくならない。

3つ目は、環境が激変する時代ついて、である。

最近は原材料の価格高騰、為替変動、それによる値上げや賃上げ。環境が大きく変化する中で、経営陣やお客様の考え方や方向性もその都度変化している。このため、かつてないほど「認識合わせ」の重要性は増しているといえるだろう。

以上のことから、早期に「ズレ取り」の習慣を組織に根付かせたほうがいいのだ。

「認識のズレ」が減らないと、組織の中がぎくしゃくし、エンゲージメントが下がるし、現在の組織メンバーの生産性も下がっていく。

「ズレ取り」の具体的な手順

具体的に「ズレ取り」の手順を紹介する。

仕事を依頼された側は、以下の切り口をベースに質問や確認を進めていこう。

・何(What)
・いつ(When)
・どのように(How)
・誰(Who)
・なぜ(Why)

これら5つに加えて、もし何か想定外のことが発生した場合に備えた対処方法も確認しておく必要がある。

それでは、6つの切り口についてそれぞれ詳しく解説していこう。

次ページそれぞれについて解説
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