早慶MARCH、女性比率3~5割にグンと伸びた背景 国際系学部では6割超、一方東大は2割程度
早慶MARCHの国際系学部9学部のうち6学部は女子比率6割を超えている。上位は青山学院大地球社会共生学部70.8%、立教大GLAP(Global Liberal Arts Program)70.0%、法政大国際文化学部70.0%、法政大グローバル教養学部68.4%、明治大国際日本学部61.8%となっている。
青山学院大地球社会共生学部の女子学生がこう話す。
「必修科目のひとつである「キリスト教概論」ではキリスト教の教えについて学ぶだけでなく、新型コロナウイルスが及ぼす国際関係の課題など社会的な事象をキリスト教の教義を通して見つめ直すことで、新たな視点を得られました。
そうした気づきから、ニュースや日常の問題を客観的にとらえ、その背景に思いを馳せるようになりました。自分にとって大切な考え方や生きていくうえでの教訓を得られたと感じています」(青山学院大地球社会共生学部ウェブサイト)
立教大異文化コミュニケーション学部とは?
立教大異文化コミュニケーション学部は、海外の異文化との交流という点では国際系に近い。自分と異なる考えを持つ他者との向き合い方、価値観の違いを生み出す文化や社会背景に対する理解、多様性や違いを前提に他者と共に生きる方法、平和と豊かさをつくりだす政策などを学ぶ。
2018年に同学部を卒業した女子学生は、アフリカ、モザンビーク共和国にて国連ユースボランティアの一員となり、5カ月間、広報官として働いていた。
次のようなレポートを送る。
「同じオフィスにいた同僚たちのプロ意識に剌激され、つねに彼らに追いつこうとしている自分がいました。国連機関で働く人々が抱える熱意や葛藤を実際に目の当たりにすることで、今まで手の届かないような存在であった国連が、一気に人間味を増して身近に捉えることができました。
組織の一員になることによって、「国連」への固定観念が覆され、「国連職員」と「日本人大学生」という異文化のぶつかり合いも経験できたように思います。国連ユースボランティアの経験を通して、自分の立ち位置と、目標である国際機関で働く自分との距離を明確に測ることができました」
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