ヤバすぎる!セレブなママたちの壮絶バトル 名門幼稚園の裏側で意地を張り合う女たち

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TBSテレビの連続ドラマ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』は4月14日(火)よる10時スタート。バツイチ、低所得、シングルマザーというセレブ幼稚園に似つかわしくないヒロインを木村文乃さん(中央)が演じ、セレブ幼稚園をめぐる母親たちの内実を描きます

園には独特なルールがある。たとえば「受験の話はしない」。合否の話も一切禁止。子どものお誕生日会も禁じられているという。「誘われた」「誘われていない」というトラブルを回避するためだという。

その他にも「暗黙のルール」が数多く存在する。送り迎えの時にカジュアルな格好はしないというのもその一つ。その年の人気のブランドを押さえ、靴はヒールのあるパンプスが基本になっているようだ。

「とてもじゃないけど国産車なんかではお迎えに行けません」

あるママが教えてくれた。お迎えの時間ともなれば高級輸入車がズラリ。中には日替わりで複数種類の輸入車に乗ってくるママもいるとか。駐車場のない幼稚園は「ドライブスルー幼稚園」と呼ばれることもあるそうで、「ハンバーガーショップか!」とも言いたくなるが、セレブママが運転席に座ったまま、門の前で子どもを降ろしたり乗せたりするようだ。

暗黙のNGワード、口にすると空気が凍り付く……

暗黙のNGワードもある。意外にも、子どもがお友だちのママを呼ぶ時の「おばさん」という言葉だ。瞬時に周りが凍り尽くそうで、これは絶対に禁句。皆さん、我が子に「おばさん」「おばちゃん」という言葉を使わせないように、くれぐれも言い聞かせているそうだ。

そして降園になると楽しい遊びの時間になる、ということはない。子どもにとってはこれからがむしろ試練の時だ。お受験に向けての習い事が目白押しだ。

スイミングは必須で、お絵かき、ピアノ、体操、バレエ、英会話、バイオリン、サッカーなどが定番という。習い事を一日に2つ3つハシゴする園児もザラで、ママはさながら子どものマネージャー兼運転手役。移動の車内は反省の場と化し「なんで、できなかったの!」と叱咤激励が続くというから子どもも大変だ。習い事を3つくらいすませて家に帰ると夜8時を回っているため、お父さんの方が先に帰宅していることも珍しくないそうだ。

さらに興味深いのが、どの幼稚園にも必ず存在するという「ボスママ」。上の子が同じ幼稚園を卒園していて、でしゃばりで教えたがりのお母さんが君臨するケースが多く、常に両脇にはヨイショするコバンザメ的ママが控えている。ボスママの言うことは絶対なので、LINEには即返事、お茶会に誘われたら絶対に断われない……。恐るべしボスママ。そう言えば以前、とある女優さんも「服が派手だとか、黒や紺を着なさいとか、ボスママがとにかくうざい」とボヤいていた。

ママ同士は表面上、仲良くしているものの、こと受験が絡むとピリピリ、ギスギスとしたムードになり、喧嘩になるのはよくあること。それが言いがかりであろうが、子どもの前であろうが、セレブママの怒りは収まらないらしい。

2人のママが「あなたの子が受験したからウチの子が落ちたのよ!」「言いがかりよ!」などとエルメスのケリーバッグで殴り合う。これはドラマの中でも描いたが、実話だというのだから空恐ろしい話だ。 

TBSテレビ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』取材班

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TBSテレビ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』は、4月14日(火)よる10時スタートの連続ドラマ。セレブ幼稚園を舞台に「バツイチ、低所得、シングルマザー」のヒロインの目線から、セレブ幼稚園をめぐる母親たちの内実を描く。

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