「MEGAドンキ」のアパレルはここまでスゴい 情熱で動く巨大店が「しまむら」をしのぐ?

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“カッコいい職人さん”のためのコーディネートを提案する『情熱職人』。熱いメッセージの入ったボードも印象的

また、同社が提案する新スタイルのワーク&カジュアルウェアのインショップ『情熱職人』も注目です。つくば店で全国4店舗目となる『情熱職人』は、“カッコいい職人さん”のためのコーディネートを提案するワーク&カジュアルウェアショップ。

黒と黄色を基調にしたボードには「今の時代、これがオレ等の魅せインナー!」や「作業服はダサいか?本物を求めるならここに行き着く」などアツいメッセージが書かれていて、今まであまり選択肢がなくホームセンターなどで購入していた作業現場で働く若い男性の購買意欲を刺激します。

ワイシャツや肌着もPB『情熱価格』でカバー

ドン・キホーテというと、さまざまなナショナルブランドをディスカウント価格で販売するというイメージが強いですが、ほかの小売業同様、食品から日用品、家電、インテリア、衣料品など幅広い品目を扱うプライベートブランド(PB)『情熱価格』も展開しています。

ユニクロと二分するアパレル大手のしまむらは、女性向けの商品が豊富なものの、男性向けの商品が少ないことが指摘されています。それに比べて、ドン・キホーテのアパレルは男性向け商品がかなり豊富。PB『情熱価格』の形態安定ワイシャツ、ネクタイ、肌着、靴下といったビジネスマンの必需品に加え、『情熱職人』に代表されるワークウェアやカジュアルウェア、トレンドを押さえたインポートブランドもあり、選択肢は充実しています。

もちろん、靴やバッグ、時計などアクセサリー類もそろっているので、「とりあえず着るものを一通りそろえたい!」という男性ニーズにもかなり応えられるでしょう。

ワンフロア型の店舗であれば、たとえ一緒に来た家族とはぐれてしまってもお互いに見つけやすく、買い物の付き合いもそれほど苦にならないはず。迷路のような売り場で掘り出し物を探すついでに、ぜひアパレルコーナーものぞいてみてください。

石山 真紀 フリーライター・売り場研究家

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いしやま まき / Ishiyama Maki

法政大学卒業後、食品企業で販売の現場に携わる。その後、流通コンサルタント企業へ転身。結婚による退職後、物流業界新聞社、流通業界雑誌社を経て、2008年よりフリー。現在は流通専門誌や弦楽器専門誌などでも取材・執筆・編集に携わるほか、売り場づくりやマーチャンダイジングの研究も行っている。
 

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