管理職は「人を管理する仕事」という残念な勘違い 心理的安全性を高める管理職に共通する視点

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

会社組織では、個人もチームも成果を出すことが求められます。これはどの会社でも同じです。では、そのためにマネジャーが果たすべき仕事は何でしょうか。

それは、1人ひとりのメンバーが最高のパフォーマンスを発揮できるための環境を整えることです。すなわち、メンバーが仕事の意義を見出し、仕事を通じて価値を提供するためのプロセスをつくること。これがマネジャーの仕事です。

ところが、一部のマネジャーは、自分の好き嫌いで相手への接し方を変えたり、年齢や性別、価値観などの違う相手に対してバイアスを抱いたり、自分が「正しい」と思うことを相手に押し付けたりしているようです。これは「出来の悪いマネジャー」のすることです。

優れたマネジャーの共通点

優れたマネジャーは「相手起点で考え、相手を生かす」ために動きます。一方、出来の悪いマネジャーは、「自分起点で考え、自分の思いどおりに相手を動かそう」とします。これが優れたマネジャーと出来の悪いマネジャーの違いです。

自分起点で考えるのか、相手起点で考えるのか。矢印がどちらの方向に向いているのかを、マネジャーは意識する必要があります。

マネジャーの仕事を「相手起点」で捉え直すとこうなります。

「あなたが仕事を通じて最高の自分になれるよう支えるのが私の仕事。マネジャーの私は、あなたのためにここにいますよ」

メンバーにこのように伝えることができれば、マネジャーのあり方として申し分ありません。

ピョートル・フェリクス・グジバチ プロノイア・グループ株式会社代表取締役、株式会社TimeLeap取締役、連続起業家、投資家、経営コンサルタント、執筆者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

​Piotr Feliks Grzywacz

ポーランド出身。モルガン・スタンレーを経て、Google Japanでアジアパシフィックにおける人材育成と組織改革、リーダーシップ開発などの分野で活躍。2015年に独立し、未来創造企業のプロノイア・グループを設立。2016年にHRテクノロジー企業モティファイを共同創立し、2020年にエグジット。2019年に起業家教育事業のTimeLeapを共同創立。ベストセラー『ニューエリート』(大和書房)、『パラダイムシフト 新しい世界をつくる本質的な問いを議論しよう』(かんき出版)など著書多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事