歳を重ねた人ほど「肉を食べるといい」合理的理由 少量で良質なタンパク質を取るならば肉がいい

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年齢を重ねるほど肉を食べる重要性が高まります(写真:shige hattori /PIXTA)
「人生100年時代」と言われるようになり、90代を迎える人はけっして少数ではありません。「老い」に対する漠然とした不安を解消して、幸せな90代になるためにはどうすればいいのでしょうか。92歳の母を持つ精神科医の和田秀樹さんの新刊『90歳の幸福論』より一部抜粋してお届けします。

高齢者こそ栄養価が高いものを食べるべき

歳を重ねたとき、まず気を付けてほしいのが「食」にまつわる生活習慣についてです。「高齢者になったら粗食がいい」と考えるのは、大きな誤解です。

野菜や玄米食などを使った和食を中心とした食生活を送ることは決して悪いことではありませんが、それよりも肉や魚、卵、レバー、うなぎなどの「タンパク質」が欠かせません。

なぜなら、年齢を重ねると、同じ栄養をとっても若い人よりも消化吸収の効率が悪くなります。食べている量は同じなのに、若い頃より摂取できる栄養は減ってしまうし、胃の消化機能も衰えるので量を食べることができません。するとどうなるかというと、十分なカロリーや栄養素がとれずに栄養不足に陥ります。

この状態を防ぐには、同じ量を食べたとしても、より栄養価が高いものを食べるしかありません。なかでも、特に不足するのが先に挙げたタンパク質です。豆腐や納豆、大豆ミートなどの大豆タンパクが昨今は人気がありますが、少量で良質なタンパク質を取るならば、肉を食べるほうが効率はいいです。

タンパク質は筋肉や臓器、骨格などをつくる材料になります。高齢になると筋肉がどんどん落ちていきます。若い世代のように鍛えても、簡単には元に戻りません。そんなときに筋肉をつくるもとであるタンパク質の摂取量が減ると、当然、体の衰えはより一層進みます。足腰の健康を維持したいなら、その原料となるタンパク質の摂取は欠かせないのです。

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