
サン=テグジュペリ『星の王子さま』内藤 濯 訳/岩波書店
前回は、『星の王子さま』が仕事術の本として読めることを紹介した。
『モモ』『はてしない物語』で知られる作家、ミヒャエル・エンデは「モラーリッシェ・ファンタジー」という言葉を使って次のように語っている。ファンタジーは本来、人間の生き方を左右する倫理的な決断を導くものだ、と。
ファンタジーによって広がる豊かなイメージは、私たちの情動を揺り動かし、決して忘れられないものとして脳内に刻まれる。私はこれを「物語のインストール」と呼ぶ。
脳内に残る物語の教訓
お説教のような名言は、意外に脳内に残らない。わくわくしながら読んだファンタジーや物語は豊かなイメージをまとって脳内に定着し、人生の時々によみがえってきて、生きるよすがになったり、仕事を支える力になったりするのだ。
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