
サン=テグジュペリ『星の王子さま』内藤 濯 訳/岩波書店
私たちは仕事をしているとき、物事を「数量」や「データ」としてしか見ていないことが多い。それは、資本主義社会で生きている以上、仕方がないことだ。一方で、忘れてはならない視点がある。関係性の積み重ねからしか生まれないかけがえのない「個」として、人間や対象を捉えることだ。これは意外に忘れがちである。
王子さまが星巡りの旅の最終地、地球で出会ったキツネは言う。何万匹ものキツネの中で、この世で一匹しかいないかけがえのない存在になるには「飼いならす」ことが必要だ、と。「飼いならす」とは、関係性を深く積み重ね、育てていくということだ。
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