「かんじんなことは、目に見えないんだよ」というあまりにも有名なフレーズで知られるサン=テグジュペリ著『星の王子さま』。このせりふが人口に膾炙(かいしゃ)しすぎて、もはや食傷気味だという読者も多いのではないか。
一般的には児童文学にジャンル分けされる本書だが、光の当て方次第で、「仕事術」の本として読めてしまう、といったら驚くだろうか。
サン=テグジュペリは、プロフェッショナルの飛行士だ。プロとしての仕事への向き合い方が、どの著作を読んでもにじみ出ており、本書も例外ではない。だが、この本だけはちょっと特異な点がある。
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