リズム、句法などの形式が決まっている短歌や俳句は、その文化を共有する人たちの中で、何が短歌や俳句に当たるかの共通理解がある。しかし、より自由に書かれる散文はどうだろう。例えば論説と随筆の違いはどこにあるのか。あるいは、文学作品とされるものとそうでないものはどう区別されるのか。
文学作品の新しい「読み」
本書は、ジャンルを超えた大量のテキストをコンピューターで分析し、複数の作品に共通する構造を明らかにしつつ、文学作品の新しい「読み」を提供する。特定の文脈の下で読むべき本が決まりそれを精密に読む、という伝統的な手法ではなく、同時代の大量のテキストから作品の位置づけを理解し、それに基づいて個々の作品を読んでいくのだ。
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