大磯町の男女同数議会、「ここではふつう」の理由 町議会は「大磯劇場」と呼ばれるほど議論が活発

✎ 1〜 ✎ 85 ✎ 86 ✎ 87 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』和田靜香 著
50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと(和田靜香 著/左右社/1980円/248ページ)
[著者プロフィル]和田靜香(わだ・しずか)/相撲・音楽ライター。1965年生まれ。政治ジャンルの著書『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』『選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記』(左右社)が異例のヒットとなった。

神奈川県大磯町。人口約3万1000人、明治期には日本で最初の海水浴場が開かれ、別荘地として発展した。この町が、2003年に全国初のパリテ(男女同数議会)を実現したことは、どれほど知られているだろう。

著者は21年に『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』を上梓(じょうし)した。50代女性、独身、一人暮らし、ライター一本では食べられずバイトをかけ持ちする日々。国会議員との対話の中で、自身の「生きづらさ」は「私のせい」ではなく「日本社会の構造」ゆえだと気づく。

この生きづらさの解消に、「自分ごと」として取り組んでくれる女性政治家が増えてほしい。20年間パリテを達成している大磯町に、ヒントがあるのではないか──。

関連記事
トピックボードAD