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高卒就活支援に特化、ジョブドラフト拡大の青写真 ジンジブの佐々木満秀社長に聞く

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佐々木満秀(ささき・みつひで)/1968年生まれ。高校卒業後、運送会社に就職。21歳でトラックを購入し、個人事業での運送業を始める。23歳で求人広告会社に就職、営業部長を経て常務取締役に。1998年、同社の倒産をきっかけにピーアンドエフ(現ジンジブ)を創業 (撮影:尾形文繁)
2024年3月上場のジンジブは、就活支援でも高校生の就職・採用に特化し、「ジョブドラフト」の名前でナビサイトをはじめ、フェスやキャリア教育支援などを展開している。高卒就職・採用に特化した理由、上場後の成長戦略について、佐々木満秀社長に聞いた。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

「赤字になっても高卒採用やってくれ」

――高校生の就職・採用支援事業に特化したきっかけを教えてください。

30歳のときにピーアンドエフという携帯電話のプロモーション会社を創業し、財務的にも健全に運営していた。しかし、45歳を機に、社会的に貢献できる事業をしたいと考えた。

人材がカギになると考え、2014年にグループ内部の採用と、クライアント企業の人材支援を行うジンジブを(子会社として)設立、中途採用分野や新卒採用で有能な人を招き入れ社長・役員になってもらった。社名は「世の中の人事部になろうぜ」という意味で名付けた。

しかし大卒や中途採用を支援する会社はたくさんあった。そこで私自身が高卒だったこともあり、「高卒採用を始めてほしい」と話したが、ジンジブの社長や役員は、「高卒は採れない。高校の先生とのつながりが必要で民間はやっていない」「市場がない」という。大卒みたいにイベントに出て採用できるものではないと。

調べてみると、僕が40年前に高卒で就活したころと変わってなく、(応募解禁日から一定期間は)1人1社しか応募ができないルールがそのまま残っていた。職業選択の自由が憲法で保障されているのに、高校生だけは未成年扱いになっている。それも法律ではなくルールで決まっているという。ルールは(時代に合わせて)変えないといけない。「赤字になっても、僕が責任をとるから高卒採用をやってくれ」といって動きだした。

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