自分の「強み」と「弱み」知ることで何が変わるか 鳥谷敬氏が語る「移籍で知った強さと弱さ」

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マスコミやファンの人たちの目を意識して、つねに「誰かに見られている」ということを上手に活用しながら、自分の力に変えることができていたことに気がついたのだ。

つまり、弱みは「自分でモチベーションを上げられない」ということである一方、強みは「他者の目を上手に活用できる」ということにあった。

成功は己が下手さを知りて一歩目

さらに、「鳥谷敬の強み」はどんな状況にあっても、自分が置かれた環境下でつねにベストを尽くすことだと知った。二軍にいるときもそうだったし、内心では現役引退を決めたあとでさえも、引退を公にする当日までしっかりと野球に取り組むことができた。

(写真:平野司)

自分が決めたことは、最後までやり切ることができる。

そんな長所が自分にはあるのだということを確認できたのだ。わかっているようで、実はよくわかっていないのが自分だという。

『他人の期待には応えなくていい』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

だからこそ、「自分を知る」ことは重要なのだろう。

自分を知る──。

これはプロ野球の世界だけではなく、ビジネスにおいてはもちろん、どんなときでも役に立つ重要なポイントであるはずだ。

自分の弱みを知れば、そこをカバーする方法を考えればいい。

自分の強みを知れば、それを伸ばすための努力をすればいい。

自分を知ることで、「次の一手」が打ちやすくなるのだ。

鳥谷 敬 野球解説者・元プロ野球選手

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とりたに たかし / Takashi Toritani

1981年6月26日生まれ。東京都出身。聖望学園高校、早稲田大学を経て、2003年の自由獲得枠で阪神タイガースに入団。内野手。右投げ左打ち。ベストナイン選出6回、ゴールデングラブ賞選出5回。阪神時代は精神的支柱としてチームに貢献。選手会長、野手キャプテン、チームキャプテンも務めた。2020年、前年シーズンオフに阪神を退団し、千葉ロッテマリーンズ入り。2021年、遊撃手として史上最高齢となる39歳9カ月での開幕スタメン。2021年10月31日、現役引退を表明。現在は野球解説者や野球評論家を務める。

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