自分の「強み」と「弱み」知ることで何が変わるか 鳥谷敬氏が語る「移籍で知った強さと弱さ」

出場機会を失って見えたもの
プロの世界に入ってすぐに試合出場機会に恵まれた。プロ2年目の2005年から2017年までの13シーズンは全試合に出場し、遊撃手としては歴代最長となる667試合連続フルイニング出場も記録した。
決して傲慢な思いで口にするわけではないけれど、この時期は「試合に出るのが当然だ」という思いで過ごしていた。
しかし、タイガース時代の晩年、そして2020年から移籍したマリーンズ時代になると、スタメンでの出場機会は減り、試合途中で代打起用されたり、守備固めでの出場となったり、時には代走を任されることもあった。また、二軍行きを命じられて40歳を過ぎてから、18歳、19歳の若手選手たちと一緒に炎天下で試合に出ることもあった。
いずれもタイガース時代には経験したことのない出来事だった。
しかしその結果、それまでに気づかなかったこと、まったく考えなかったことをいろいろと考える機会に恵まれた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら