生涯現役!英国高齢者たちの自由な「恋愛事情」 高齢者は恋愛をしないなんて誰が決めた?

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高齢者に向けて、いくつかアドバイスもしている。「性感染症にかからないように注意する」「加齢によって体の状態が変化するので、女性であれば保湿クリームを使う、男性であれば医師に相談して処方箋を出してもらう」。

性的衝動が低下する場合、「これが片方あるいは両者に失望感や拒絶感を抱かせることになりかねないので、両者がリラックスできるよう、ワインを共に楽しんだり、抱擁するなどを試す」など。

一流紙もタブーを破り始めた

イギリスでも高齢化が進む中、高級紙「タイムズ」を含む複数の新聞が「高齢者がいかに性行為を楽しむか」をテーマにした記事を掲載するようになった。

「知的で格好いい女性」として人気がある、放送ジャーナリスト&コラムニストのマリエラ・フロストラップ(60歳)は、中高年の女性の健康問題に焦点を当てるサイト「トップ・サンテ」の最新号に登場し、女性は性行為を予定表の中に書き込むべき、と発言して、波紋を広げた。「セックスのことをまるで仕事のようにドライに扱っていいの?」という疑問である。

しかし、フロストラップの言い分はこうだ。「パートナーとのスキンシップはついつい後回しになってしまう」「でも私にとってはとても重要。親友以上の存在になれるし、パートナーとの関係を維持できる」。年を取ると若い時のような衝動がなくなる時がある。「あふれる情熱からではなく、もっと違う、深い理由である親密さのために性行為をするようになる」。

企業に勤める人であれば退職を考える年齢に達したフロストラップがセックスは日常生活の一部であり、自分はこんな風に位置づけをしているのだと公に発言すること自体が、「高齢者は恋愛をしない・性行為など無縁」という神話を砕く役目を果たしているのは間違いない。

小林 恭子 在英ジャーナリスト

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こばやし・ぎんこ / Ginko Kobayashi

成城大学文芸学部芸術学科(映画専攻)を卒業後、アメリカの投資銀行ファースト・ボストン(現クレディ・スイス)勤務を経て、読売新聞の英字日刊紙デイリー・ヨミウリ紙(現ジャパン・ニューズ紙)の記者となる。2002年、渡英。英国のメディアをジャーナリズムの観点からウォッチングするブログ「英国メディア・ウオッチ」を運営しながら、業界紙、雑誌などにメディア記事を執筆。著書に『英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱』。

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