50代以上の親の卒婚後恋愛がかなり厄介なワケ

20代30代の子供は手放しで喜んではいけない

もし親が新しいパートナーと再婚したらどうする? 子どもなら素直に祝ってあげたいが、そうもいかないようだ(写真:kou/PIXTA)

新たな“夫婦の形”として定着しつつある「卒婚」ですが、平成最後の日が近づくなか、元貴乃花親方と元フジテレビアナウンサーの河野景子さんの離婚をきっかけに、その定義が変わりつつあるのを感じます。これまでの卒婚は婚姻関係を続けながらも、お互いに干渉することなく、それぞれの人生を楽しく過ごすものでした。「結婚を卒業します」という元貴乃花親方の発言が、卒婚の風向きを変えているのでしょうか。

元貴乃花親方と河野景子さんの件が象徴的なのでしょうが、夫婦の本音が顕在化しているのを実感します。なぜなら、ファイナンシャルプランナー&夫婦カウンセラーの私の所にも昨年の夏ごろから、今までとは異なる夫婦間の相談が増えてきているからです。それは一時的な感情や憎悪からくる夫婦問題ではありません。「本当にこの人でいいのか?」という根源的なものです。多くは、少なくても5年以上も離婚を考えてきた方が多く、年齢も40歳以上、特にアラフィフの方に多い傾向です。

離婚のXデーは「子どもの受験と就職」

「円満な夫婦なら離婚なんてしません」と、元貴乃花親方は言いました。確かにそうなのでしょうが、「円満ではない」と言っても、ひと昔前の芸能人のような泥沼離婚は減っています。実際、2018年に離婚した芸能人夫婦の多くは、表面的には「円満離婚」でした。

一般の方にもその傾向は当てはまります。アラフィフの妻たちは離婚を考えている一方で、子どもの受験や就職のことをよく考えています。相談者の皆さんは一様に、「子どもの進路がちゃんと決まってからにします」と大人の回答をします。また、別れた後のご主人の生活についても配慮している方が多いのです。

このように、ご自分の正直な気持ちと家族への心配や配慮で、妻たちは長い間、葛藤してきたのです。しかし、カウンセリングを進める中で、「離婚」の意思は固まっていきます。誰にも言えなかった自分の気持ちを話すことで、その確認と整理を行い、少しだけ後押しをしてほしいと来られる方がほとんどです。また、ファイナンシャルプランナーの立場で、離婚後も経済的に成り立つかを診断してほしいという方も多いのです。

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