手取り25万、4年で2000万貯めた男の驚く節約人生 借金300万から「節約と貯金が趣味」に変化の訳

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例えば、前は旅行は交通費宿泊費込みで1万円以内など、とにかく節約していました。今は、できる限り節約はするけれど、もう少し予算をかけて楽しみたいと思います。思い出を作ることを大事にしたいです。

あと、正直なところ恋愛も節約の邪魔になると思い、人付き合いや出会いの場を避けていました。これからは交流の輪も適度に広げていきたいです。

やはり何事もバランスです。好きな人や友人、家族など、人間らしい部分にちゃんとお金を使っていこうと思っています。

これは節約を通して借金を完済し、貯金できるようになって自分に自信がつき、心にゆとりができたからこそ、こういうふうに考えられるようになったのだと思います。だから超ストイックな節約をした一時期があって、今の心の平穏があります。

節約をしたいなら「固定費を削る」べし

具体的な節約の話もしていきましょう。私がもっとも重視したのは固定費を削ることです。固定費とは毎月支出が一定なもので、家賃、光熱費、通信費、教育費、車などです。

特に家賃は一番大きかったです。家賃が人生の出費の中で非常に大きな割合を占めているので、私は家賃さえ下げられれば、最悪手取りが低かったり下がったりしても貯金ができると考えています。私は会社の福利厚生で家賃が5000円なので、非常にこれに助けられました。

昔は「家賃は手取りの3割」などと言われていました。はっきり言って、これではお金を使いすぎです。この目安で考えていると、給料が上がった分だけ家賃も上がり、所得に比例して上がり続ける税金みたいになってしまいます。それを続けていると、永遠に経済的ゆとりは得られません。

もちろん、家にお金をかけたい、それが幸せだという方にとっては大切な出費かもしれません。これはその人が何を重視しているか、といった価値観に関わってくるので人それぞれではあります。

お伝えしたいのは、固定観念で考えるのはよくないということです。「家賃は手取りの3割」「収入が上がったら家のグレードを上げる」といったよく聞く言葉(=他人の価値観)ではなく、自分自身の価値観でしっかり判断してほしいです。

節約系ユーチューバーとして活動していると、「子どもがいるとなかなか貯金ができない」という悩みを相談されることがあります。私は子育てを経験していないので何かアドバイスをするのは恐縮ではありますが、お子さんがいらっしゃるときはお金を使う時期だと思います。

基本的に節約ができる時期は、「独身」「夫婦2人だけ」「子が巣立った後」です。逆に言えば、お子さんがまだ巣立っていないときはどうしてもお金がかかってしまうので、そこはお金がかかるものだと割り切ったほうがいいと思います。

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