手取り25万、4年で2000万貯めた男の驚く節約人生 借金300万から「節約と貯金が趣味」に変化の訳

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ただその中でも、収入の1%でもいいから貯金は続けていてほしいと思います。まったくの0にせず継続していくことが大切です。貯金をしていれば家計自体は黒字なわけです。そうすると、子どもが巣立っていざ老後資金を貯めようというときに、貯金習慣もついているので資産形成しやすいし、少しずつでも貯めていた分がそこに乗っかってくるのでお金に困りにくいかなと。

これからの時代の一番の“子ども孝行”は、結婚資金やマイホームの援助ではなく、その分を老後資金にして、自分のことは自分で完結することではないかと思います。今の世の中や経済状況で、親から「老後はお前に頼んだ」と言われるのは大分難しい状況です。だから、自己完結できるように貯金しておく。自分たちのための老後資金が、子どものためにもなるので、そこを意識していただければいいのかなと思います。

副業は「時給労働のアルバイト」でOK

もしお金を貯めるために副業を考えているなら、私はアルバイトをおすすめしたいです。時給労働は即金性、確実性があります。

副業というとランサーズやクラウドワークス、YouTube、ブログなどが話題に上がりがちですが、こういったものはお金になるのにある程度時間が必要です。私自身YouTubeを副業にしていますが、収益化には1年かかりました。

最初の段階での確実な一歩はアルバイトだと思います。私も就職してからすぐにアルバイトを始めて、月5万~10万円稼いでいました。学べることはすごく多いです。ラーメン屋やコンビニ、清掃など、いろんなビジネスの仕組みを知れるし経験も積めます。その知見は本業にも生きると思います。

いろいろお話ししてきましたが、私がご紹介した節約方法は、やりやすそうなものや取り入れやすい部分だけ参考にしていただければと思います。以前の私のように、借金に苦しんでいろんなことをあきらめたりしてしまっている方に、一歩を踏み出すきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

お金を貯められる人の長期視点は、「どっしり構えて、自分がこれなら継続できると思う心地いい水準を見つけて、習慣と行動に落とし込んでいくこと」です。

だからこそ、「あの人が節約できるのはおかしい」「自分のほうがこれだけ節約ができている」「あの人は食費が高すぎる」、そういった他者比較もやめましょう。ナンセンスです。

私は節約で人生も性格もガラリと変わりました。だからこそ、節約には非常に大きな可能性を秘めていると思っています。

(構成:横田ちえ)

くらま 倹者の流儀/節約系ユーチューバー

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くらま / KURAMA

ファイナンシャルプランナーの資格を有する会社員。東京都内で一人暮らしをしながら、社会人1年目で奨学金約300万円を完済。4年半で貯蓄2000万円を達成する。その貯蓄術やお金のノウハウを発信するYouTubeチャンネル「倹者の流儀」が大きな話題に。自身の成功・失敗体験を踏まえた本音の教訓と、分かりやすい解説で、多くの支持を得ている。著書に『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』(KADOKAWA)がある。

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