「プロ野球の球場広告」意外と知らない驚く進化 地味に凄い!ZOZOマリンスタジアムのフル活用ぶり

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このほか、バックスクリーンの下部はみずほ銀行が静止画像を掲出しているが、掲出されるのはイニング間のみ。スピードガン横はキリンビールがスポンサードしており、1球ごとに「一番搾り」と「本麒麟」が交互に掲出される。

バックスクリーン以外にも随所に細かい工夫が見られる。「ファウルボール注意」はメインのスクリーンには掲出されず、内野のリボンビジョンのみ。

「ファウルボール注意」を表示している内野のリボンビジョン(写真:千葉ロッテマリーンズ)

「他球場経過」は7~8回あたりのイニング間にバックスクリーンに掲出する球場が大半で、そこにスポンサーが付いているケースもままあるが、ZOZOマリンはレフトスタンド上部のサブスクリーンに常時表示している。ここは複数の企業がスポンサードしているため、掲出される商品名や企業名はイニングごとに変わる。

グラウンド活用率も球界首位級

他球場に比べるとグラウンド内も活用箇所が多い。本塁後方と1塁側・3塁側のベンチ前のスペースは球場のネーミングライツとセットらしく、「ZOZOMARINE STADIUM」のロゴが人工芝上に塗料を使って描かれている。

レフト、ライトの守備位置は2019年シーズンから球団親会社のロッテがスポンサードしており、ロッテの氷菓・クーリッシュの絵柄が人工芝上に描かれている。

外野・マウンド裏・ベンチ前・本塁後方の広告(写真:筆者撮影)

昨シーズンから活用が始まったのがマウンド裏のスペース。テレビ中継画面上、一際目立つこのスペースへの広告掲出が、NPBの既定変更により可能になった。さっそく活用を始めたのはZOZOマリンのほか、福岡PayPayドーム、楽天モバイルパーク宮城、明治神宮野球場の4球場に留まる(日本シリーズ中は京セラドームでも掲出)。

規定では白い石灰を使用することになっていたが、ZOZOマリンでは「『アリナミンV』のVの字部分に赤色の塗料を使わないと広告主のニーズに応えられないと考え、独自に実験を重ねて、選手のプレーに影響が出ないことを確認、各球団やNPBに説明したうえで承認してもらった」(マリーンズ広報)という。

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