「プロ野球の球場広告」意外と知らない驚く進化 地味に凄い!ZOZOマリンスタジアムのフル活用ぶり
今年もプロ野球のオープン戦が始まった。2月中はキャンプ地の沖縄や九州などで開催されたが、3月からの舞台は各球団のホーム球場に移る。
各球場の改装やスポンサー看板の付け替えも大詰め。スポンサーから入る広告収入は、球団の資金繰りを支えるうえで、チケット収入とならぶ重要な収益源だ。それだけに、迫力ある動画を流せる高解像度の大型LEDビジョンは、ゲームの演出効果が高いだけでなく、大きな広告効果を見込める。
国内最大を誇る「福岡PayPayドーム」の外野スタンドをすっぽり覆う、5枚のビジョンの合計面積は1923㎡。間もなくお目見えする「ES CON FIELD HOKKAIDO」は1376㎡×2枚、2016年に従来比3倍に増やした「バンテリンドーム ナゴヤ」は1062.7㎡、2022年に従来比4.4倍に増やした「東京ドーム」は1050㎡ある。
もっとも、1000㎡超級はこの4カ所のみで、600㎡級が「ベルーナドーム」(598㎡)。「楽天モバイルパーク宮城」はメインボード(256.8㎡)とサブボード(336.8㎡)合計で593.6㎡。それ以外の7カ所は400㎡未満だ。
ZOZOマリンスタジアムのLEDビジョンは何が違う?
そんな中、決して大きいとは言えないバックスクリーンを、広告スペースとして最大限活用しているのが、千葉ロッテマリーンズ(以下、マリーンズ)の本拠地「ZOZOマリンスタジアム」(以下、ZOZOマリン)である。ZOZOマリンは千葉市の所有だが、マリーンズが指定管理者として球場の運営を任されている。
メインスクリーンのサイズは290.3㎡と、PayPayドームの約7分の1、東京ドームやバンテリンドームの約3分の1でしかない。
そのメインスクリーンと、ライトスタンド、レフトスタンドに1枚ずつ設置された116.1㎡のサブスクリーン、それに内野スタンドに設置された長さ295.68mのリボンビジョンを連動させフル活用する。もっとも複数のスクリーンを連動させるだけなら他の球場でもやっている。ZOZOマリンの特徴は、その広告スペースの売り方にある。
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