年金収入で不足する「3万3000円」解決するコツ プチ稼ぎがあれば基本的な生活費は十分に賄える

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さらに、65歳以降の働き方をイメージする場合には、自分の得意なことや好きなことをフックに仕事を探してみるという方法があります。

たとえば、人と接したり、お世話をすることが好きなら接客業や介護施設職員、IT系に強いならプログラマーやWeb制作なども考えられます。65歳、70歳と年齢が上がっていくと体力的にフルタイムで働くのは厳しくなっていくことも考えられますから、自分の好きを仕事にしながら少しだけ稼ぐという考え方に切り替えると気持ちもラクになります。

得意なことや好きなことをフックに新しい分野にチャレンジしてみることも(出所:『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』)

知識や経験を生かし、地域社会への貢献も

また、定年後に働くことは、お金のためだけでなく、体を動かすことや人に関わることを大事にしたいと考える人もいるでしょう。

『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

たとえば、住んでいる地域に貢献しながら働きたいなら、「シルバー人材センター」へ登録して働くという方法があります。シルバー人材センターとは、高齢者が知識や経験を生かし、働くことを通じて地域社会の福祉と活性化に貢献する組織のこと。全国の市区町村単位にあり、主に公益財団法人が運営しています。企業や一般家庭、官公庁などから発注された仕事をセンターが登録している会員に発注し、会員がその業務を行います。

業務内容は、経理補助やデータ入力などの事務作業や、スーパーなどでの商品の品出しや店内清掃。保育、介護などの補助業務や公園の草むしりや学校公務員業務など地域に貢献できる働き方です。

シルバー人材センターは、60歳以上のシニアが地域に貢献しながら働く仕組み(出所:『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』)

定年後もなるべく長く働き続けることは、お金のためだけでなく、社会とつながり続け、生活への活力にもつながるはずです。たくさん稼ぐ必要がなくなる老後だからこそ、新しい分野の仕事にチャレンジするなど、今までとは違った世界が広がるかもしれません。

和泉 昭子 ファイナンシャルプランナー

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いずみ あきこ / Akiko Izumi

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー/人財開発コンサルタント 大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに。NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。CFP®取得後、現職へ。2007年マネー&キャリアの支援会社を起業し、マネーコンテンツの作成やライフプランシミュレータの開発支援などを手掛ける。 現在は、メディア出演や講演活動などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。テレビ・ラジオのコメンテータ、新聞・雑誌・書籍の執筆監修を行う。最新刊は『定年後のお金、なんとかなる超入門 インフレ時代のセカンドライフ』(KADOKAWA)。

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