50代は「カロリーを気にしたらやせない」その理由 カロリーを控えすぎることで出てくる悪い影響

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50代のダイエット
50代は「実はやせなくていい」? カロリーよりも気にすることがあるといいます(写真:nonpii/PIXTA)
50代は、ダイエットのラストチャンス。60代に入ってからのダイエットは内臓や筋肉に悪影響を与えるため、控えたほうがいいでしょう。とはいえ、若い頃に行っていたような「食べない」やせ方では、健康寿命を縮めてしまいます。食べても、ちょっとした工夫で無理なくやせることができるのです。50代が行うべきダイエットの考え方と食べ方を、4000人を超える患者に栄養指導してきた著者が伝えます。
管理栄養士で日本抗加齢医学会指導士の森由香子氏が上梓した『50歳からは「食べやせ」をはじめなさい』より、一部抜粋・再構成してお届けします。

人生100年時代になりました。 50歳は、まだ人生の半分。この先、残りの人生を楽しむために必ずクリアしておかなければならないのが、肥満の解消です。

ただし、50代でダイエットに取り組むなら、若い頃のように、ただ食べる量を減らしてやせればいいわけではありません。健康的な体を維持していくためには、必要な栄養素をしっかりとり、筋肉をつけて脂肪を落としていかなければなりません。

そのためのダイエット法が、バランスのとれた食事を上手にとる健康的な食習慣=「食べやせ」です。具体的な方法やポイントには少しずつふれていきますが、まずは、なぜ50代でダイエットをすべきなのか、その理由から明らかにしておきたいと思います。

50代のダイエットが健康寿命を変える

思い出してみてください。 20代までは、自分も自分のまわりの人も、健康診断でひっかかることは、あまりなかったでしょう。

40代はどうだったでしょうか。健康診断で、「血圧が高め」「血糖値が高め」「コレステロールが高め」「中性脂肪が高め」とか、「メタボリックシンドロームに該当」など、何かしら指摘される人が増えてきたはずです。それでも、特に痛くも痒くもないので放置してしまったという人が多かったのではないでしょうか。

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