50代は「カロリーを気にしたらやせない」その理由 カロリーを控えすぎることで出てくる悪い影響

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50代は、そうやって問題を放置してきた結果が、浮かび上がってくる年代です。50代になると検査結果はさらに悪くなり、「高血圧症」「糖尿病」「脂質異常症」と、診断がつく人が一気に増えます。そして、病院通いがはじまって、薬を飲み続けるようになる人が出てくるのです。

命取りになりかねない虚血性心疾患と脳卒中の数も、50代で急増します。厚生労働省「平成29年患者調査」によると、50代の虚血性心疾患の患者数は40代の2.5倍以上、50代の脳卒中の患者数は40代の2倍以上です。実際、50代の死因の2位は心疾患、3位は脳卒中です。

健診でほぼ問題がなかったという人も、50代に入ったら油断は禁物です。なぜなら、50歳前後で男女ともに、男性ホルモン、女性ホルモンの分泌が激減して更年期に入るからです。

この時期、ホルモンが減ることによって、男性も女性も内臓脂肪が増えやすくなります。特に男性は顕著で、そこからメタボリックシンドロームになり、生活習慣病になってしまう人が一気に増えるのです。つまり、50代とは、老いと病気に正面から向き合って、きちんと対処することが必要な、とても重要な年代なのです。

では、どうすればよいのか。50代になったら、まず注意していただきたいのが、肥満です。肥満の人は、そうでない人に比べてさまざまな病気を発症する危険度が非常に高いことがわかっています。体脂肪を減らすことによって、糖尿病をはじめとした生活習慣病、心疾患や脳卒中など、さまざまな病気のリスクを確実に減らせるのです。

ですから、もしあなたが太っているなら、50代でダイエットするかしないかは、今後のあなたの健康寿命に計り知れない大きな影響を与えます。この先、健康に生活できる時間が健やかに延びていくのか、それとも短く終わってしまうのか――。50代は、まさに、その分岐点といえるのです。

50代のダイエットは「実はやせなくていい」

多くの方は、若い頃に一度や二度、ダイエットをされた経験をお持ちだと思います。でもそれは、おそらく"見た目"を良くするためのダイエットだったのではないでしょうか。

50代のダイエットは違います。これから行うべきダイエットは、あくまでも“健康”のため。ですから、健康に問題なければ、無理してやせなくてもよいのです!

見た目を重視したダイエットで多くの方が注目してきたのは、BMI(Body Mass Index)でしょう。[体重㎏÷(身長m)2 ]で導き出される体格を表す指数で、18.5~25未満が普通、 25以上が肥満とされるものです。

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