50代は「カロリーを気にしたらやせない」その理由 カロリーを控えすぎることで出てくる悪い影響
起床時に体重が一番軽いのも、夜中に肝臓のグリコーゲンが代謝で使われ、その分保持されていた水分がなくなることがあるからです。そして、過度な食事制限のみでダイエットをすると、栄養状態が悪くなるため、どうしても筋肉や骨の量も減っていきます。
つまり、短期間で体重を落とすダイエットをしたところで、減ったのは水分と筋肉だけで、体脂肪はまったく減っていない可能性が高いのです。一生懸命運動もしないと、体脂肪は減りません。しかし、極端な食事制限をして激しい運動をすれば、エネルギーと栄養素が不足して、結果的に筋肉が減ってしまう可能性もあります。
結局のところ、体脂肪を減らすには、栄養のバランスがとれた食事をとり続けながら、適度に運動をし、ゆっくり時間をかけるほか、近道などないのです。
では、体脂肪率を減らすには、どれくらいの期間がかかるものなのでしょうか。
体重が60㎏で体脂肪率30%の女性を例に考えてみましょう。仮に運動だけで体脂肪を減らすには、消費カロリーの計算式に当てはめてみると、毎日32分、30日間歩き続けることで、ようやく1%減る計算になります。
この場合、体脂肪率1%は600g。体重減は1㎏にも満たないのです。これはあくまでも計算上の話ですが、体脂肪はそう簡単には減らないということは、おわかりいただけたのではないでしょうか。
ですから、もう、短期間で〇㎏やせようなどと考える、イベントのようなダイエットはやめましょう。健康的な食事を続けながら、適度な運動もする習慣をつけること。これこそが、50代で行うべき、正しいダイエットのあり方なのです。
カロリーよりも気にすべきこと
ダイエットといえば、できるだけカロリーを控えることが成功への近道だと考えている人は少なくありません。しかし、これは根本的に間違っています。カロリーが少ないということは、熱を作る力が弱いということ。ですから、摂取するカロリーが少ないと、体を冷やしやすくなります。
体が冷えると血行が悪くなり、内臓の働きが鈍り、代謝が悪くなります。そうすると、体は自然と、体温を保ち、内臓を守るために、体脂肪を蓄えようとします。つまり、太りやすい体になってしまうのです。
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