学校英語では「いつまでも喋れない」悲しい理由 ネイティブの感覚を養う、英語のとらえ方が重要
「文型」「SVOC」「先行詞」……。こういった文法用語で英語を挫折した方は多いのではないでしょうか。Eテレや学校現場で続々採用されている「意味順」は、英語の文は「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」の順に並んでいることを意識するだけ。
社会人にぴったりなこの英語のとらえ直し方を、京都大学名誉教授・言語学博士(Ph.D.)の田地野彰氏監修『改訂版 「意味順」式で中学英語をやり直す本』から一部抜粋・再編して公開します。
英語のコミュニケーションミスは語順が原因
英語は「語順が変わると、意味が変わる」という特徴を持った言語です。たとえば「私たちは彼をマイクと呼ぶ」を英語にするとWe call him Mike.となりますが、これがWe call Mike him.となると「マイクを彼と呼ぶ」となり、意味が通じなくなってしまいます。
日本語では「彼をマイクと呼ぶ」でも「マイクと呼ぶ、彼を」でも意味は変わりませんが、英語では語順によって意味がまったく変わってしまいます。これは英語の大きな言語的特徴です。
日本語の場合は「この橋わたるべからず」と「この端わたるべからず」のように、漢字のミスが文意を理解するうえでの大きなミスとなりますが、英語の場合は、語順のミスが決定的なミスになるのです。
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