学校英語では「いつまでも喋れない」悲しい理由 ネイティブの感覚を養う、英語のとらえ方が重要

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日本語は語順にうるさい言語ではないこと、また、英語の語順は、日本語のそれと大きく異なっていることから、多くの日本人は、この語順をうまく使いこなせません。これが、「日本人は英語ができない」と言われる大きな理由なのです。

そこでおすすめするのが「意味順」です。実は、英語の文は「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」という意味のまとまりで構成されており、どんなに複雑な内容でも、この意味の順序に単語を当てはめれば、簡単に英文を話せるようになるのです。

「意味順」はネイティブの英語のとらえ方

それでは早速「意味順」で文を作っていきましょう。イメージをしやすいように、「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」の5つのボックスを作り、そこに単語を入れていきます。

(出所:『改訂版 「意味順」式で中学英語をやり直す本』)

意味順ボックスは、基本的に「左から右へ」と進みます。日本語では主語を省略することが多いので、たとえばこの例文を英語に変換する際に、「私は」の“I”や、「あなたに」の“you”がすぐには出てこない方も少なくないと思います。このような戸惑いやミスを意味の順番を意識すると防げるのです。他にも例文を見てみましょう。

(出所:『改訂版 「意味順」式で中学英語をやり直す本』)
(出所:『改訂版 「意味順」式で中学英語をやり直す本』)

ここで注目していただきたいのが、“math”は「目的語」なので……“sixty-three”が「補語」なので……といった文法用語を使って考えなくてもよい点です。「意味順って結局、SVOC の5文型のことなんでしょ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。けれども、「意味順」とSVOCは似て非なるものです。

SVOCとは「主語+動詞+目的語+補語」であり、こうした文法用語に悩む学習者は少なくありません。意味順は「だれが」「する(です)」といったように、文法用語を使う必要がないので、主語が何で、目的語が何……といちいち文法用語に置き換えてから英文を作る必要もなくなるのです。

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