東大生が断言「共通テストは解きやすくなった」訳 知識ゼロでも「読めれば楽に解ける」問題が頻出

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まず①。この選択肢は、読解することで明らかにおかしいことがわかります。「ウ」の学問は、はじめの先生のセリフで「科挙が始まってから少し時間が経ってから定着した学問である」ということがわかります。それなのに、「科挙が創設された時代に興った」というのは明らかにおかしいですよね。

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それに加えて、④もおかしいことがわかります。この文章を全体的に見ていると、この時代の「ウ」が、表面的に学ばれていて、文才ばかりを重視していて実際の役に立っていない、人柄を重視できない学問だったということが読めますね。そう考えると、④の「実践を重んじる」というものとは違います。この選択肢も間違っていると判断できます。

この④の選択肢を切るために求められているのは、「要するに何が言いたいか」という要約の能力だと言えます。東大の入試問題で問われるような、要約して読解する力。これが問われていたわけです。

知識だけで解こうとすると①〜④までの1/4の勝負なのに対して、読解力を使って解くと①と④を削って②か③の1/2の勝負にすることができるわけですね。

このように、以前のセンター試験であれば知識だけで解けていた世界史という科目が、共通テストになってから、「読解力があれば楽に答えが出せる試験」に変わってしまっているというわけです。

「東大受験生に有利」と断言できる理由

実際、東大生たちに今回の共通テストを解いてもらったところ、「さすがに忘れているなあ」とか「うわ、問題の分量が多くて終わらなそう!」なんて口々に話していながらも、結局、フタを開けてみるとかなりいい点数を取っていたんです。

みんな自分がセンター試験/共通テストのときに取った点数と同じか、またはそれ以上の点数を取っていました。

東大入試は国語でも英語でも、なんなら生物や世界史でも要約の問題が出題されているので、文章を要約する能力が求められます。だからみんな、その能力を鍛えています。

この問題でも、「一言でこのクラスの会話を説明すると、どういう会話だったと言えるか」ということを考える習慣がついているんです。すると「ああ、この文章では、この時代の科挙が『ウ』で文才重視であったことを批判する流れなんだな」ということがわかって、この④の選択肢を切れたわけです。

そう考えると、その良し悪しはいったん置いておいて、共通テストは、「東大受験生に有利な入試問題だ」と言えます。これはもう、受験生はみんな「要するに」と考えて文章の中のヒントを探し求める読解力を身につける必要があると言えるのではないでしょうか。

ということで、共通テストで求められる読解力について、今回はお話しして参りました。

東大生がこれらの問題が解けるのは、読解力を身につけているからです。だからこそ、みなさんもぜひ、読解力を身につける訓練をどんどんしていただければと思います。きっとそうすれば、共通テストでも楽に点が取れるようになるはずです。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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