東大生が断言「共通テストは解きやすくなった」訳 知識ゼロでも「読めれば楽に解ける」問題が頻出
3人の生徒の会話が描かれているわけですが、これは実は会話自体がかなりのヒントになっています。文章ⅠとⅡが何について書かれているのかがわかりますし、さらに2つの文章が同じ内容というわけではなく、なんらかの相違点があるということを示しています。
先ほど僕は「共通テストのほうが問題の分量が多い」と言いました。それは実は、「ヒントが多くなっている」ということを意味しているのです。
入試でよく言われる話ですが、「問題文が短い問題」と「問題文が長い問題」だと、一見すると「短い問題」のほうが簡単そうな印象を受けるかもしれません。しかし実は、ヒントや説明・その問題から答えを導くための情報量を考えると、「問題文が長い問題」のほうが圧倒的に簡単な場合が多いのです。
このロジックで言えば、共通テストの問題の分量が多いということは、「ヒントが多い」と言えるのです。
「要するに何が言いたいか」を正確に把握する
しかし厄介なのは、ヒントをヒントとして認識するためには、その文章が何を言いたいのか、しっかりと理解する「読解力」が必要だということです。
例えばこれは世界史の問題です。今回、世界史は前年より7点以上平均点が下がり、SNSでも「難しかった」「爆死した!」と阿鼻叫喚の嵐でした。
その理由の1つが、この問題の長さです。読むのに時間がかかって、大変ですよね。
しかし見方を変えてみると、これ全部がヒントなんです。
例えばこの「ウ」の学問について聞いている問3は、読解ができれば知識がなくても選択肢を2つ削ることができるのです。
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