東大生が断言「共通テストは解きやすくなった」訳 知識ゼロでも「読めれば楽に解ける」問題が頻出
「本は読むんだけれど、頭に残らない」「どれだけ本を読んでも身につかない」「読解力の身につけ方がわからない」
そんな悩みに答える書籍として20万部のベストセラーとなった『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』の著者、西岡壱誠氏は、こう語ります。
「今年行われた大学入学共通テストは、『東大受験生に有利』なものでした。読解力があれば楽に解ける問題が多く、読解力はまさに東大入試で問われる能力だからです」
どういうことか、解説してもらいました。
嘆く人もいれば「楽になった」と感じる人もいた
先月14~15日、全国で大学入学共通テストが行われました。
これは、「センター試験」から「共通テスト」に変わって3回目の入試です。多くの受験生や受験関係者が「センター試験と比べて大きく変わったんだな」と感じるような内容になっていました。
センター試験が「知識があれば解ける問題」だったのに対して、共通テストは知識ではなく「思考力・判断力・表現力」を重視した問題が出題されています。
ただ知識を問う問題ではなく、資料を読み取ったり、その資料から考察を深めたり、きちんと頭を使わなければ解けない問題ばかりで、多くの人がSNS上で「これは、どうやって対策したらいいんだろう?」「ただ勉強して、知識を暗記してもこんな問題は解けないじゃないか」と嘆いていました。
一方、この変化を「むしろ解きやすくなった」と感じる人たちもいます。それはなぜなのでしょうか。
僕が非常に強く感じたのは、この入試が読解力を求められる試験である、ということです。
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