平気で「チョコ」を買う人が知らない超残念な真実 そんな「裏側」があったとは…驚きの実態

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ひとつめは、「ココアバター」を少なくして「植物油脂」を入れることで、カカオの風味が薄くなってしまうこと。メーカーによっては、そこを補うために砂糖の量を増やしたり「香料」を入れたりしています。

もうひとつの問題は「安全性」です。

「植物油脂」というと、「なたね油」や「オリーブオイル」が思い浮ぶかもしれませんが、業界で一般的に多く使われるものとして「精製加工油脂」が考えられます。

というのも、「精製加工油脂」は「口で溶ける温度」を調整できるのです。たとえば「30度くらいで溶ける油」にすれば、食べたときに口溶けがちょうどよくなるわけです。チョコレートは口溶けが命だから、どのメーカーもそこには大変こだわるのです。

「精製加工油脂」は、原料の油脂を精製して水素添加するなどの「加工」を施したもの「マーガリン」や「ショートニング」も「精製加工油脂」の一種です。実際、「マーガリン」にも「ショートニング」にも「精製加工油脂」と表示があったりします。

「健康に悪い油」が使われている可能性も

この精製加工油脂については「平気で『ケーキ』を買う人が知らない超残念な真実」など、本連載でも私は何度も安全性を指摘してきました。

「精製加工油脂」の問題とは、「加工」の工程で「水素添加」などが施されることで「トランス脂肪酸」と「ジヒドロ型ビタミンK1」が発生するリスクがあることです。

「トランス脂肪酸」は動脈硬化や心臓病のリスクを高めかねない「健康に悪い油」です。また「ジヒドロ型ビタミンK1」は脳出血を促進させるリスクがあるとして安全性を疑問視する声もあるのです。

チョコレートには「植物油脂」という表示はあるけれど、「精製加工油脂」と書かれているものは私が探した限りでは見当たりませんでした。

要は「植物油脂」といっても、それがどういう油なのか、消費者にはわからないのです。これは大きな問題だと思います。

チョコレートに限らずどんな食品にも言えることですが、「安いものには理由がある」ことを忘れないでいただきたいと思います。

次ページでは、どんなチョコを選べばいい?
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