頑張ってるけど「抜擢されない人」に欠けた視点 能力開発だけでは成長も活躍も行き詰る理由
活躍できる人、できない人の差は「抜擢」
若くして脚光を浴びるような仕事をして、成功を収める人が増えています。
しかも万人が認める天才ではなく、大学のゼミで隣に座っていた同級生が、しばらくぶりに会ったら驚くほど大きな仕事をしていた……。そんな経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
確かに、「あいつは運がいいな」とか「なぜあの人にばかりチャンスがまわってくるのか」 という人が存在します。
成功を収めた人によく聞いてみると「自分でもよくわからないが、なぜか抜擢をされるチャンスが到来し、そこで実績を作れたお陰で次のチャンスに恵まれた」という人がほとんどです。意欲と能力がある人が、自分の能力を最大限に活かせるような機会、それも今の仕事の延長線上にはない非連続の飛び地にあるような機会を与えられることが「抜擢」です。
現在のような変化の速い時代に、個人の市場価値を高めるキーワードは「抜擢される機会を創出する力」ではないか、と私は思います。
「抜擢の機会」を得た人は、未経験の経験をして成長し、実績を作っていきます。 スポーツ選手で言えば「試合に出て」「結果を残す」ということです。練習することは重要ですが、試合に出て勝つことが目的であれば、まず試合に出る機会を得なければなりません。そこで結果を出すことが、次の試合の機会へとまたつながっていくのです。
ビジネスにおいても「抜擢された人」は、結果を出す機会に恵まれ、次の活躍の機会を獲得しやすくなっていきます。しかも、抜擢を呼び込む良い循環のできた人には、どんどん活躍の機会が舞い込むようになっていきます。こうして、はじめは同じくらいの能力と意欲であったとしても、「抜擢された人」と「されない人」の間には、実績という名の大きな開きができていくのです。
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