頑張ってるけど「抜擢されない人」に欠けた視点 能力開発だけでは成長も活躍も行き詰る理由

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「抜擢される人」は、単にラッキーなだけではなく、「ラッキーなことがまわってくる確率が高くなるような種蒔き」を「戦略的」に行っているのです。

抜擢される人たちは、たとえ未経験の分野でも、「彼なら貢献できそうだ」というポテンシャル(潜在能力)を感じてもらうための「仕込み(信用構築)」をしています。 だからこそ、 ある意味で周囲から「買いかぶって」もらい、背伸びをするようなチャンス(英語では、ストレッチ・アサインメントと言う)を与えてもらっているのです。

「人脈スパイラル・モデル」 の5ステップ

私は、「経営のプロ」の方々とのおつきあいの中から、正しいプロセスで努力さえすれば、経歴や資質にかかわらず、誰でも「その人にとって最適な人脈」「抜擢されるための人脈」が構築可能だと確信しました。

転職や抜擢の機会における私自身の経験と、「経営のプロ」の方たちの豊富な事例を参考にしながら、人脈形成のための共通手法を抽出していったところ「人脈スパイラル・モデル」 というフレームワークを構築することができました。

このフレームワークは、抜擢されるために、人脈構築の具体的なステップ論を解明したモデルで、全体としては、次のようなステップになっています。

【「人脈スパイラル・モデル」 五つのステップ】
自分にタグをつける(自分が何屋なのか訴求ポイントをはっきりさせる)
コンテンツを作る(「お、こいつは」と思わせる実績事例を作る)
仲間を広げる(コンテンツを試しあい、お互いに切磋琢磨して、次のステップを共創する)
4 自分情報を流通させる(何かの時に自分のことを思い出してもらうよう、種を蒔く)
チャンスを積極的に取りに行く(実力以上のことに挑戦し、人脈レイヤーを上げる)

あなたと話をした人が、思わず他人に話したくなるようなキーワード(タグ)を考え、その キーワードを立証するような実績事例(コンテンツ)を作り、仲間という人脈の中でそのタグやコンテンツの伝わりやすさを検証し、仲間以外の人に向けてもタグやコンテンツを流通させ、抜擢の機会を呼び込む、というプロセスです。

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