男性誌で「不妊治療」マンガを連載した意外な背景 主人公は胚培養士、作者・おかざきさんに聞いた

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©『胚培養士ミズイロ』おかざき真里/小学館

胚培養士という仕事

©『胚培養士ミズイロ』おかざき真里/小学館

――第1話のネームを描き上げるまでに半年かかったと伺いましたが、それほど準備は大変だったということでしょうか。

ネームを描き始めてから半年なので、準備を含めるとトータル1年半ぐらいかかっています。切り口をどうするか、かなり悩みました。

広告代理店を舞台にした『サプリ』のときは、編集担当さんから「CMはこうやってつくるんだよとお仕事内容をもっと具体的に描いてください」と言われたのですが、制作手法は日進月歩なので、具体的に描いてしまうとすぐに古くなってしまう。

なので、仕事内容より、その仕事をしているときの感情や感覚をメインに描かせてもらいました。20年経った今でも「初めて読んで感動した」と言っていただけている。

不妊治療も、感情がかなりアップダウンするので、そこを軸に描こうと思ったのですが、担当編集さんに「ダメです」と言われまして(笑)。それで胚培養士さんとはどういうものかというところから、不妊治療の流れまで詳しく描くように方向転換しました。

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