当事者でなければ描いてはいけないのかと悩んだ
――不妊治療を題材にしたマンガはこれまでもありましたが、当事者の方が自分の経験を元に書いたエッセイものが多い印象です。なぜ、不妊治療、その中でも胚培養士をテーマに選んだのでしょうか。
前の連載(『阿・吽』)の終わりが見えて、次は何を描こうかと思っていたときに、他誌も含めていろいろお話がありました。
そんなとき、大学生の娘に「次、何描くの?」と聞かれて、「今来ているテーマがこれと、これと、胚培養士という不妊治療のスペシャリストの話なんだ」と話したところ、「胚培養士はお母さんが描くべき話だと思う」と言われ、「そうだよね!」と私も腹に落ちました。
当事者でなければ描いてはいけないのかとかなり悩みましたが、知らない人間だからこそ知らない人に届けることができるかなと思っています。


















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